「いつまで治療を続ければいいのか」という問いに対する答えはAGA治療におけるゴール設定そのものでありそれは患者さん一人ひとりの価値観やライフプランによって大きく異なります。ある人にとっては二十代の頃のようなフサフサの髪を取り戻すことがゴールかもしれませんしある人にとってはこれ以上進行しなければ御の字という現状維持がゴールかもしれません。一般的には治療開始から一年程度で効果のピークを迎えその後はその状態を維持するフェーズに入りますがこの時点で「満足した」と感じればそれが一つのゴール達成となります。そして治療からの卒業すなわち薬をやめるタイミングについては多くの男性が悩むポイントですが「結婚したから」「子供が大きくなったから」「定年退職して人前に出る機会が減ったから」といった人生の節目をきっかけに決断するケースが多いです。また経済的な事情や健康上の理由で中断せざるを得ない場合もあるでしょう。重要なのは「いつかやめる時が来る」ということを前提に自分の中で「何歳までは絶対に維持したい」という明確な目標年齢を設定しておくことです。例えば「五十歳までは頑張る」と決めておけば日々の服薬もモチベーション高く続けられますしその年齢に達した時にスムーズに減薬や中止へと移行することができます。卒業の方法としてもいきなりゼロにするのではなくフィナステリドの服用頻度を二日に一回に減らしたりミノキシジルをやめてフィナステリドだけにしたりと段階的に強度を下げていくことでリバウンドの衝撃を和らげながらソフトランディングすることが可能です。医師はあくまでサポーターでありゴールを決めるのはあなた自身ですので自分の人生において髪が持つ優先順位を考え納得のいく引き際をデザインすることがAGA治療というプロジェクトの最後の仕上げとなるのです。自分の治療経過がネット上の体験談と比べて遅いからといって「失敗だ」「薬が偽物だ」と焦る必要はなく自分なりのペースで改善していればそれは成功なのです。また副作用の出やすさも体質に依存するため他人が大丈夫だったから自分も大丈夫とは限りません。