ある日突然、円形脱毛症になって病院を訪れたことがきっかけで、実はAGAも進行していたことに気づく方は意外と多くいらっしゃいます。円形脱毛症は非常に目立つためすぐに気づきますが、AGAは年単位でゆっくりと進行するため、毎日鏡を見ていても変化を見逃してしまいがちだからです。医師から「円形脱毛の周囲も少し薄くなっていますね」と指摘され、初めて自分の薄毛が複合的な要因であると知ることは、ショックかもしれませんが、実は幸運なことでもあります。なぜなら、円形脱毛症の治療のために頭皮環境を整え、血流を促進するアプローチを行うことは、結果としてAGAの治療を始める良い足がかりになるからです。早期発見・早期治療は毛髪治療における鉄則です。一つのトラブルをきっかけに自分の頭皮全体の健康状態を見直し、適切なケアをスタートさせることで、数年後の髪の定着率は大きく変わってきます。災い転じて福となすの精神で、トータルケアに取り組むことが重要です。治療を始めるにあたって、多くの方が気になるのが「いつまで通えばいいのか」という期間の問題です。AGAと円形脱毛症では、ゴール設定と通院のペースが異なります。AGAの場合、進行を抑えながら毛量を維持・改善していく必要があるため、基本的には数ヶ月から数年単位での長期的な通院が前提となります。薬の効果を判定するまでにも最低半年はかかるため、じっくりと腰を据えて取り組む姿勢が求められます。一方で、円形脱毛症は、症状が単発的なものであれば数ヶ月の集中治療で完治し、通院が終了することも少なくありません。ただし、再発を繰り返すタイプや多発型の場合は、長期的な経過観察が必要になります。もしこれらを併発している場合は、まず円形脱毛症の炎症を鎮めることに注力し、その後にAGAの維持療法へとシフトしていくのが一般的な流れです。自分の現在の状態がどのステージにあり、次のステップまでどのくらいの期間を要するのかを医師と共有しておくことで、途中で挫折することなく治療を継続できるようになります。
円形脱毛症をきっかけに見つかる潜在的なAGAのリスク