薄毛を気にし始めると無意識のうちに鏡を見る回数が増えトイレに行くたびショーウィンドウに映る自分の姿を見るたびに生え際や頭頂部を確認してしまうのが人間の心理ですが実はこの「鏡を見る頻度」こそがAGAが急激に進行していると感じさせる心理的な錯覚の元凶となっていることをご存知でしょうか。人間の脳はネガティブな情報に過剰に反応するバイアスを持っており「薄くなっているかもしれない」という不安を抱きながら鏡を見ると実際には変化がない部分や光の加減で見え方が違うだけの部分でも「やっぱり薄くなった」「昨日より悪化している」と悪い方向へ解釈して記憶を書き換えてしまう傾向があります。毎日数分おきに鏡を見ていれば髪の毛一本一本の動きや分け目のわずかな変化に敏感になりその全てが進行のサインに見えてしまうため精神的な疲労感とともに「ものすごいスピードでハゲている」という強迫観念に囚われてしまうのです。また洗髪時の抜け毛の本数を毎日数えるという行為も同様に危険であり日によって抜け毛の量は変動するものであり五十本の日もあれば百本の日もあるのが生理現象として正常なのですが百本抜けた日に「急に増えた」とパニックになりそのストレスがさらなる抜け毛を誘発するという悪循環を作り出してしまいます。このような心理状態は「毛髪恐怖症」とも呼べる状態で実際のAGAの進行以上に本人の心を蝕みQOLを著しく低下させてしまいますので意識的に鏡を見る回数を減らす努力が必要です。例えば朝のセット時と夜の入浴後以外は鏡を見ないようにするとか合わせ鏡で頭頂部を確認するのは週に一度に留めるといったマイルールを設定することで薄毛への執着を強制的に断ち切ることが有効です。また自分の目視による主観的な判断は当てにならないことが多いため定期的に同じ条件で写真を撮影して記録し客観的に比較することや信頼できる第三者や医師にチェックしてもらうことで現実と妄想のギャップを埋めることができます。AGA治療は効果が出るまでに時間がかかるものであり日々の微細な変化に一喜一憂しても結果は変わりませんので「果報は寝て待て」の精神で鏡の前から離れ趣味や仕事に没頭する時間を増やすことが精神衛生上も良く結果として治療を長く続けるための秘訣となります。気にしすぎこそが最大のストレス源でありAGAの進行を助長する敵であることを認識し心に余裕を持って治療と向き合う姿勢が大切です。
鏡を見る頻度と薄毛進行の心理的錯覚