AGA治療薬は一生飲み続けなければならないというのが定説ですが稀に治療を中止あるいは減薬してもある程度の髪を維持できている「勝ち組」とも呼べるケースが存在することも事実であり彼らにはいくつかの共通点が見受けられます。まず一つ目は治療開始時の年齢が若く薄毛の進行が初期段階であったため毛根のダメージが少なく回復力が非常に高かったケースです。このような場合短期間の治療でヘアサイクルが完全に正常化し生活習慣の改善などを徹底することで薬の助けなしでもある程度の期間良い状態をキープできることがあります。二つ目は加齢によって男性ホルモンの分泌量自体が減少しAGAの進行圧力が自然と弱まったケースであり五十代六十代になってから治療を卒業するパターンがこれに当てはまります。そして三つ目は内服薬だけでなく自毛植毛を行ったケースであり植毛された髪はAGAの影響を受けにくい性質を持っているため薬を飲まなくてもその部分の髪は生涯生え続けることが可能です。しかしこれらはあくまで例外的な幸運なケースや外科的処置を併用した場合の話であり大多数のAGA患者さんにとっては薬の中断はリバウンドへの片道切符となります。特にフィナステリドやデュタステリドといった守りの薬をやめてしまうと数ヶ月から一年以内に治療前の状態に戻るだけでなく治療期間中に進行していたはずの分まで一気に抜けてしまう危険性が高いです。もし将来的に減薬や断薬を目指すのであれば自己判断で行うのではなく医師と相談しながら徐々に薬の量を減らしたり内服から外用へ切り替えたりする「出口戦略」を慎重に立てる必要があります。また治療をやめた後も頭皮マッサージや育毛剤の使用睡眠や食事などの生活習慣には人一倍気を使う必要があり維持できている人は見えないところで相当な努力をしていることが多いのです。夢のような話に飛びつく前に自分の状況を客観的に見極めリスクを十分に理解した上で慎重な判断を下すことが大切です。
治療をやめても髪が維持できるケースとは