AGA治療には内服薬や外用薬による保存的療法以外にも自毛植毛という外科的なアプローチが存在しますが実際にこの手術を選択する人はAGA治療を受けている患者全体のどれくらいの割合を占めているのでしょうか。正確な統計データはありませんが臨床現場の感覚や各種アンケートから推測すると植毛を選択する人の割合は全体の数%程度おそらく5%未満に留まると考えられており依然として薬物療法が圧倒的なシェアを占めているのが現状です。この割合が低い最大の理由はやはり費用の高さにあり内服薬治療が月々数千円から一万数千円程度で済むのに対し自毛植毛はある程度の本数を移植しようとすれば数十万円から百万円以上時には二百万円を超える高額な費用が一括で必要となるため多くの人にとって経済的なハードルが極めて高いことが挙げられます。また「頭皮にメスを入れる」「毛根をくり抜く」といった手術そのものへの恐怖心や術後のダウンタイム(腫れや痛みなど)仕事への影響そして「かつてのような不自然な仕上がりになるのではないか」という古いイメージへの懸念も植毛を躊躇させる要因となっています。しかし近年ではFUE法と呼ばれるメスを使わずに毛根を一つずつ採取する低侵襲な技術が主流となり傷跡が目立ちにくく自然な仕上がりが可能になったことやロボット植毛の導入で手術の精度とスピードが向上したことから植毛を選択する人の割合はじわりじわりと増加傾向にあります。特に薬の効果には限界がある生え際やM字部分の修正を希望する人や体質的に薬が合わず服用できない人そして「毎日薬を飲み続ける生活から解放されたい」と願う人にとって自毛植毛は唯一無二の解決策となり得ます。またトータルの生涯コストで考えれば薬を何十年も飲み続けるのと植毛を一回行うのとでは大差がないという試算もあり長期的な視点で植毛を選ぶ賢い患者さんも増えています。全体の中での割合はまだマイノリティかもしれませんが「最後の切り札」としてではなく「確実な選択肢の一つ」として植毛を検討する価値は大いにあり今後技術の進歩とともにその割合はさらに高まっていくことが予想されます。
自毛植毛を選択する人の割合とその理由