AGA治療には内服薬や外用薬以外にも自毛植毛という外科的な選択肢がありますが実際に植毛手術を受ける人は薄毛患者全体のどれくらいの割合を占めているのでしょうか。正確な統計はありませんが一般的にはAGA治療を受けている人の中での植毛選択率は数%程度と推測されており内服薬治療が圧倒的多数派である現状が浮かび上がります。その理由としてはやはり費用の高さが最大のネックとなっており内服薬が月々数千円から一万数千円で済むのに対し自毛植毛は数十万円から高いものでは二百万円以上かかることもあるため経済的なハードルが非常に高いことが挙げられます。また手術に対する恐怖心やダウンタイム術後の見た目への不安なども植毛を躊躇させる要因となっています。しかし近年ではロボット植毛などの技術革新により手術の精度が上がり傷跡も目立ちにくくなっていることから薬だけでは改善が難しい生え際M字部分の修正や薬の効果が出にくい体質の人を中心に植毛を選択する人の割合は徐々に増加傾向にあります。特に薬を一生飲み続けることへの抵抗感や副作用のリスクを回避したいと考える人にとって一度の手術で半永久的な効果が得られる植毛は魅力的なオプションとなり得ます。また日本皮膚科学会のガイドラインでも自毛植毛は推奨度B(行うよう勧められる)とされており医学的にも有効性が認められた治療法です。全体の中での割合はまだ低いかもしれませんが「最後の切り札」としてではなく「賢い選択肢の一つ」として植毛を検討する人が増えていることは間違いなく今後さらに普及していくことが予想されます。薄毛の悩みを持つ人の中にはAGAだけでなく円形脱毛症を併発しているケースも存在しその割合はAGA患者全体の数%程度と決して無視できない数字となっています。AGAは男性ホルモンと遺伝が原因で徐々に進行するのに対し円形脱毛症は自己免疫疾患やストレスが原因で突発的に発症するという全く異なるメカニズムを持つ疾患ですがこれらが同時に起こると診断が難しくなり患者さんの精神的ショックも倍増します。